あや保護猫を迎えたんですけど、ごはんをあまり食べてくれなくて。このままで大丈夫なのか心配です
保護猫を迎えて最初にぶつかるのが、ごはんの悩みです。食べてくれない、食べても少しだけ、この量で足りているのか分からない。毎日の食事の時間が、少し重たく感じられてしまいますよね。
保護猫が食べないのは環境に慣れるまで待つしかない、もちろんそれも理由のひとつです。ただ、先に確認してほしいことがあります。それは、いまのフードがその子の月齢に合った形になっているかどうかです。
ぼくの家に来た保護猫の2匹は生後2ヶ月でふやかしたごはんを、普通に食べていました。警戒して食べないどころではなく、出せば食べる状態です。
この記事では、食べないときに見る順番、量の決め方、動物病院に行く目安、そして年齢が分からない保護猫の1袋目の選び方まで、順番に書いていきます。



北海道でダックスと保護猫と暮らす介です
2匹は知り合いの農家さんから譲ってもらいました。我が家で実際にやったことと、失敗も含めて書きますね


保護猫がキャットフードを食べないとき、最初に見るのは月齢とフードの形
結論から言うと、見る順番があります。
- 月齢に合った形になっているか(ドライのままか、ふやかすか、ウェットか)
- 体調に異変がないか
- 環境に慣れているか(ストレス)
生後2ヶ月なら、ふやかすのが基本です
子猫は生後3〜4週間ごろから離乳が始まり、しばらくは歯も顎も未熟です。生後2ヶ月の子にドライフードをそのまま出しても、噛み砕けません。 ぬるま湯でふやかして、指でつぶせるくらいの柔らかさにしてから出します。
我が家の保護猫も迎えたときはこの状態で、ふやかしたフードは普通に食べてくれたので、「保護猫だから食べない」という心配は、結果的にしなくて済みました。 ふやかすのをやめたのは生後4ヶ月ごろで、そこからは自分でカリカリを噛み砕くようになりました。
(体の大きさで大体わかりますが)保護猫は年齢が分からないまま来ることも多いので、判断に迷ったらまずふやかしてみるのが安全です。大人の猫がふやかしたごはんを食べても害はありませんが、逆は食べられません。



最初はやわらかいフードでした。いまはカリカリのほうが好きです
香りが立っていないと、猫は近づきません
猫は香りで食べる気になる動物で、ドライフードは開けたては香りますが時間が経つと弱くなります。ふやかす・少しだけ温める(電子レンジで5〜10秒)・ウェットフードを少量トッピングする、どれも香りを立たせるための方法です。
温めるときは、必ず人肌程度まで冷ましてから出してください。熱いままだと口をやけどしてしまいます。
環境のストレスは最後に疑う
保護猫は、外で暮らしていたり、施設にいたりと背景がさまざまです。新しい家では人も音もにおいも全部が知らないものなので、隠れて出てこない、食べない、という行動につながることはあります。
ただしこれは食べやすい形と体調の異変を確認したあとに疑うことです。落ち着ける場所にフードを置き、そばで見張らずに離れてみてください。人がいないときだけ食べる猫もかなりいます。


すぐ動物病院へ行く目安|丸1日食べない・水も飲まない・吐く・よだれ
次のどれかが当てはまるときは、環境やフードの話より先に動物病院です。
- 丸1日以上、まったく食べていない
- 水も飲まない、元気がない
- 嘔吐や下痢がある
- よだれを垂らす、口を気にする、食べようとして顔をそむける
- 子猫で、ぐったりしている
猫は犬より絶食に弱い動物です。 とくに食べない状態が続くと肝臓に負担がかかることが知られていて、子猫の場合は体力の消耗も早くなります。「まだ1日だから様子を見よう」と思ったときが、電話するタイミングだと考えてください。


保護猫は保護される前に医療を受けていないことも多く、口内炎や歯のトラブル、感染症を抱えていることがあります。「食べたそうにするのに食べない」「顔をそむける」は、口の中が痛いサインのことがあります。



食べないのが1日を超えたら、迷わず電話してみてください。行くかどうかを電話の時点で判断してもらえることも多いです
※すでに食べていた猫が急に食べなくなった場合は、別の記事にまとめています。


保護猫のキャットフードの量|年齢・体重別の目安と、体型で見直す方法
量は多すぎれば肥満、少なすぎれば栄養不足につながります。室内で暮らす猫は運動量が限られるので、ちょうどいい量を知ることが健康管理の第一歩です。
年齢・体重別の目安
体重4kgの猫を例にした、1日あたりのドライフードの目安です。
| ライフステージ | 1日の目安(ドライ) | 補足 |
| 子猫(〜12ヶ月) | 約60〜80g | 成長期なので高カロリーが必要 |
| 成猫(1〜6歳) | 約50〜70g | 運動量に応じて調整 |
| シニア猫(7歳〜) | 約40〜60g | 消化に配慮しつつ調整 |
避妊去勢のあとは、5〜10%減らして始める
保護猫を迎えたら、だいたいの家庭が避妊去勢の手術をします。手術のあとはホルモンの変化で太りやすくなるので、それまでと同じ量を続けると体重が増えていきます。
目安は5〜10%減らしてスタートし、そこから1〜2週間ごとに体型を見て調整することです。
我が家の猫も手術を済ませていますが、体重の変化はほとんどありませんでした。我が家ではっきり変わったと分かったのは、マーキングがなくなったことでした。太りやすくなるのは一般に言われていることなので量には気をつけていますが、実感として残っているのはマーキングでした。



太る話ばかり聞いていたので、意外です



体重より先に、部屋のにおいのほうが変わりましたね
体型チェック(BCS)は、体重より当てになります
数字だけでは分かりにくいので、触って確かめます。
| 触った感じ | 判定 |
| 肋骨に軽く触れる | 適正 |
| 肋骨が見える | 痩せ気味 |
| 肋骨がまったく触れない | 太り気味 |
ペット用のスケールがなくても、抱いて体重計に乗り、あとで自分の体重を引けば分かります。
置きっぱなしにしない
猫はちょこちょこ食べる動物なので、フードを出しっぱなしにすると、知らないうちに食べ過ぎていることがあります。 1日の量を決めて、朝と夜の2回に分けるのが基本です。食べ残しの量や食べるスピードも、体調のサインになります。


年齢が分からない保護猫の、最初の1袋の選び方|全年齢対応・香り・グレインフリー
保護猫でいちばん困るのが、正確な年齢が分からないことです。
そこで、最初の1袋は次の3つで選ぶと外しません。
①全年齢対応(オールステージ)を選ぶ
年齢が分からないなら、年齢で分かれていないフードを選びます。あとから年齢が判明しても切り替えずに済みますし、多頭飼いなら1袋で全員に出せます。切り替えの回数が減ることは、それだけで猫のストレスを減らします。
②香りが立つ主原料を選ぶ
香りが弱いフードは、警戒している猫ほど近づきにくくなり、魚やチキンが主原料で香料に頼っていないものを選びます。白身魚は香りがきつすぎず、初めての一口につながりやすい主原料です。
「香料不使用」は、実はここで効いてきます。 香料で香りをつけたフードは、開けたては強く香りますが、その香りは時間とともになくなります。一方、素材そのものが香っているフードは、香りの持ちが素材の鮮度に比例し、「開けたては食べたのに、途中から食べなくなった」がよくあるのは、この差が理由のことがあります。
③グレインフリーで、粒が小さいものを選ぶ
猫はもともと肉食で、穀物の消化が得意ではありません。お腹がゆるくなりやすい子やアレルギー体質の子には、穀物を使っていないものが無難です。
そして粒が小さいことも特徴です。年齢が分からない子は月齢が低い可能性があり、小さい粒ならふやかしても形が残りすぎません。
その前に、いまのフードのままでも大丈夫かどうか
フードの選び方は、段階で考えると分かりやすくなります。
| 段階 | 内容 | どんな家庭向けか |
| ① | 市販のドライフードを与えている | 食べていて、うんちも体調も問題ないなら、ここで十分 |
| ② | 年齢や体質に合わせて選び直す | 年齢が分かっている、体質に悩みがある |
| ③ | 全年齢対応のフードにする | 年齢が分からない、多頭飼い、切り替えを減らしたい |
| ④ | 療法食に変える | 病気があり、獣医師の指示がある |
ほとんどの猫は市販のドライフードで問題ないことが多いですが、年齢が分からない保護猫を迎えたばかりの時期だけは、全年齢対応のフードにしておくと迷う回数が減ります。子猫用か成猫用かを選ばなくていい、あとから年齢が分かっても切り替えなくていい、多頭飼いでも1袋で足りる。これは商品の良し悪しというより、迷う時間を減らすための選び方です。



迎えたばかりの時期って、決めることが多すぎるんですよね。ごはんだけでも迷わずに済むと、ずいぶん楽になります
この3つを満たすフードの例


「モグニャンキャットフード」は、上の3つをそのまま満たしています。
| 項目 | モグニャン |
| 対象 | 全年齢・全猫種対応(子猫からシニアまで) |
| 主原料 | 白身魚65%(低脂肪・高タンパクで消化にも配慮) |
| 粒 | 小粒の俵型 |
| 穀物 | グレインフリー |
| 添加物 | 香料・着色料 不使用 |
| 成分 | タンパク質27%以上/脂質11%以上/粗繊維5.25%以下 |
| 内容量・価格 | 1.5kg・通常価格、税込5,852円 ※通販限定の割引あり |
香りづけのための香料を使っていないのがこのフードの考え方で、白身魚そのものの香りで作られています。香りの持ちが素材に左右されるぶん、開けたてだけ食べる、という状態は起きにくくなります。
原材料にはタウリンが入っています。猫が自分で十分に作れない栄養素で、キャットフードには必ず必要なものです。サツマイモ・カボチャ・リンゴ・クランベリー・フラクトオリゴ糖・マンナンオリゴ糖といった、お腹の調子に関わる素材も入っています。
1袋目は、少量から。 どんなに評判が良くても、食べない子は食べません。1.5kgは小さめのサイズなので、合わなかったときの損失も小さく済みます。


犬と猫がいる家のフード管理|お互いのフードを食べてしまう問題
ここは、犬と猫を同時に飼っている家だけの悩みです。我が家では猫が犬のフードを食べ、犬が猫のフードを食べたこともあり、置き場所にも困っていました。
猫がドッグフードを主食にすると、足りない栄養が出ます
猫は完全な肉食動物で、タウリンとアラキドン酸を食事から摂る必要があります。犬はこれらを自分で作れるため、ドッグフードには猫が必要とする量が入っていません。 ドッグフードを主食にすると、これらが不足していきます。
犬がキャットフードを主食にすると、内臓に負担がかかります
キャットフードは犬用より高タンパク・高カロリーに作られています。犬が主食にすると、カロリーと栄養素の過剰から消化器のトラブルや、肝臓・腎臓・膵臓への負担につながることがあります。
我が家でやっている分け方
- 場所を分ける(猫は高いところ、犬は床)
- 時間をずらす(同じ時間に出さない)
- 食べ終わったらすぐ下げる(置きっぱなしにしない)
- 保管は別の容器に分ける



わたくし、犬のごはんも食べてしまうことがあります



オレも猫のやつ食べるし、バレる



我が家は全員やってしまうので、置き場所を分けるのが一番効きました
※犬側のフードの選び方と量は、こちらにまとめています。


キャットフードの切り替え方|1週間〜10日かけて少しずつ
新しいフードにいきなり全部変えると、お腹を壊すか、警戒して食べなくなります。いまのフードに混ぜて、割合を少しずつ増やすのが基本です。
| 日数 | いまのフード | 新しいフード |
| 1〜2日目 | 90% | 10% |
| 3〜4日目 | 70% | 30% |
| 5〜6日目 | 50% | 50% |
| 7〜8日目 | 30% | 70% |
| 9〜10日目 | 0% | 100% |
進めている途中でうんちがゆるくなったら、1段階戻して数日そのままにしてください。急がなくて大丈夫です。
まったく食べないときは、いったん止めて時間を空けます。 無理に出し続けると、そのフードそのものに嫌な印象がついてしまいます。数日おいてから、少量でもう一度試すほうがいいです。



10日もかけるんですね。もっと早く変えちゃうところでした


保護猫のごはんでよくある質問
まとめ|保護猫のごはんは、待つ前に確かめる
- 食べないときは、月齢とフードの形 → 体調 → 環境の順で見る
- 生後2ヶ月ならふやかすのが基本
- 丸1日食べない、水も飲まない、吐く、よだれが出るときは動物病院へ
- 量は年齢と体重の目安から始めて、触った体型で調整する。避妊去勢のあとは5〜10%減らす
- いまのフードで食べていて、体調も問題ないなら、無理に変えなくていい
- 年齢が分からないなら、全年齢対応・香りが立つ・グレインフリーで小粒の3つで1袋目を選ぶ
- 犬と猫がいる家は、場所と時間を分ける。
- 切り替えは1週間〜10日かけて少しずつ
保護猫がごはんを食べてくれないと、飼い主のほうが先に不安になります。でも、待つ前に確かめられることがいくつもあります。確かめたうえで待つのと、分からないまま待つのとでは、同じ時間でも気持ちがまったく違いますよ。



大丈夫、我が家の猫も最初のごはんはふやかしたやつからでしたから



食べられる形にしてもらえれば、たいてい食べますよ



わたくしは今日もおかわりを希望します



オレのぶんも残しといてくれ











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