保護猫を迎えて、いちばん最初に分からないことは「この子はいま何歳なんだろう」ではないでしょうか。ワクチンの種類も、ごはんの量も、健康診断の時期も、年齢が決まらないと決まりません。
でも、保護猫だから年齢が分からない、とは限りません。 どこから来た子なのかで、分かり方はまったく変わります。我が家の2匹は知り合いの農家さんから譲り受けたので、生まれた日が分かった状態で迎えています。
この記事では、年齢が分からないときの見分け方と、猫の平均寿命、そして人間に換算した早見表をまとめました。読み終わる頃には、愛猫の年齢を数える手がかりが1つは見つかっているはずです。
あや保護猫って、みんな年齢不明で迎えるものだと思ってました



北海道で保護猫のロトとトロ、それからダックスのくうと暮らしている介です
我が家の猫たちは生まれた日が分かっていたので、迎えたときから誕生日はわかってました


保護猫の年齢が分からないとは限らない|我が家は生まれた日が分かっていた
結論から言うと、保護猫の年齢が分かるかどうかは、その子がどこから来たかで決まります。 「保護猫」とひとまとめに呼んでいますが、来た道は1本ではありません。
我が家のロトとトロは、知り合いの農家さんのところで生まれた子です。そこで5匹生まれて、僕が引き取ったのはそのうちの2匹で、 生まれた日付まで聞いたうえで譲ってもらっているので、誕生日や年齢はわかってました。迎えたのは生後2ヶ月のときでした。


年齢の分かり方を、来た道ごとに並べるとこうなります。
| どこから来た子か | 年齢の分かり方 |
| 知り合いから譲り受けた | 生まれた日が分かっていることがある |
| 保護団体や譲渡会から迎えた | 保護したときに獣医師が推定した年齢がついていることが多い |
| 自分で保護した | 何も分からないところから始まる 動物病院で推定してもらう |
「保護猫=年齢不明」という前提でごはんもワクチンも決めようとすると、実は分かっている情報を自分で捨てることになります。まずは、譲ってくれた人や団体に「この子の年齢は、どこまで分かっていますか」と聞いてみてください。



うちは譲渡会で迎えたので、推定何歳としか聞いていません……



それで十分な手がかりですよ。推定でも、そこから数え始められますから
年齢を選んで迎えたわけではなかった
もうひとつ、ぼくは年齢を選んで迎えていません。農家さんのところで生まれたのは5匹で、僕が引き取ったのはそのうちの2匹です。
迎える前には「若い子のほうが長く一緒にいられる」「大人の子のほうが落ち着いていて飼いやすい」という比べ方をよく目にします。ただ、我が家のようにその選択が発生しない迎え方もあります。それで困ったことは、いまのところ1つもありません。年齢の話で迷って止まっている方がいたら、年齢を選ばずに迎えた家もふつうにやっていけている、という話として読んでもらえたらと思います。


年齢が分からない猫の見分け方|歯がいちばんあてになる
年齢の手がかりが何もない状態で迎えたときは、歯を見るのがいちばんあてになります。 生え変わりの時期がほぼ決まっているので、若い子ほど月齢を細かく絞り込めます。
| 歯の状態 | だいたいの年齢 |
| 乳歯が生えそろっている | 生後2ヶ月ごろ |
| 乳歯が抜けて生え変わっている途中 | 生後3〜6ヶ月ごろ |
| 永久歯が30本そろって、真っ白 | 生後6〜7ヶ月以降 |
| 白さが落ちて、奥歯に歯石が見え始める | 2〜3歳ごろ |
| 先が丸くすり減っている・抜けている歯がある | 5歳以上 |
歯のほかに、目・毛づや・体つきも手がかりになります。生まれて1ヶ月ほどの子猫は目が青く(キトンブルーと呼ばれます)、成長とともにその子の色に変わっていきます。年を重ねると筋肉が落ちて体が薄くなり、毛のつやも少しずつ落ち着いていきます。
ただ、ここまでは全部あくまで目安で正確なところは、動物病院で診てもらうのがいちばん早いです。 口の中を見るのは自分ではなかなか難しいですし、最初の健康診断やワクチンのタイミングで一緒に聞けば、それだけで済みます。



わたしは口を開けられるのがあまり好きではありません


猫の平均寿命は14.5歳|調査によって数字が違う理由
猫の平均寿命は、アニコム損保の『家庭どうぶつ白書2025』で14.5歳とされています。犬全体が14.1歳なので、猫のほうが少し長いという結果です。
▶ 出典:アニコム『家庭どうぶつ白書2025』
猫種別に見ると、日本猫が15.3歳で1位、次いでラグドールが15.1歳、混血猫が14.9歳と続きます。我が家のロトとトロはハチワレなので、この表でいえば混血猫のあたりに入ります。
いっぽうで、ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査では猫の平均寿命が15〜16歳台と出ています。数字が違うので戸惑うかもしれませんが、これはどちらかが間違っているのではなく、数えている対象が違うためです。
| 調査 | 数えている対象 |
| アニコム『家庭どうぶつ白書』 | ペット保険に加入している猫 |
| ペットフード協会の飼育実態調査 | 飼い主へのアンケートで集めた猫全般 |



調べるサイトによって数字が違うから、どれを信じたらいいのか分からなくて



どちらも正しいんですよ。数えている猫が違うだけなので、幅で覚えておけば大丈夫です
というわけで、このサイトでは猫全般の話をするときは「15年前後」という幅で書いています。どちらの調査とも衝突しない書き方だからです。もっと細かい数字が必要になったときだけ、この記事に戻ってきてもらえれば大丈夫です。
猫の年齢を人間に換算する早見表|1歳で15歳、2歳で24歳
環境省が出している飼い主向けのガイドラインに、猫の年齢を人間に置き換えた目安が載っています。1歳で15歳、2歳で24歳、そこから1年ごとに4歳ずつという数え方です。
▶ 出典:[環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン]
自分のねこさんの年齢のところを探してみてください。
| 猫の年齢 | 人間でいうと |
| 1歳 | 15歳 |
| 2歳 | 24歳 |
| 3歳 | 28歳 |
| 4歳 | 32歳 |
| 5歳 | 36歳 |
| 6歳 | 40歳 |
| 7歳 | 44歳 |
| 8歳 | 48歳 |
| 9歳 | 52歳 |
| 10歳 | 56歳 |
| 11歳 | 60歳 |
| 12歳 | 64歳 |
| 13歳 | 68歳 |
| 14歳 | 72歳 |
| 15歳 | 76歳 |
| 16歳 | 80歳 |
| 17歳 | 84歳 |
| 18歳 | 88歳 |
| 19歳 | 92歳 |
| 20歳 | 96歳 |
表にない年齢を出したいときだけ、2歳の24歳を起点にして、そこから経った年数に4をかけて足してください。7歳なら、24に5年分の20を足して44歳です。
おもしろいのは、このガイドラインでは猫と小型犬・中型犬が同じ表になっていることです。犬と猫を一緒に飼っている家では、同じ数え方でどちらも数えられます。





わたくし、人間でいうとまだ青年でございますね


猫がシニアになるのは7歳から|人間でいえば44歳
同じ環境省のガイドラインでは、高齢猫期の入り口を7〜8歳ごろとしています。上の表に当てはめると、人間でいえば44歳から48歳のあたりです。10歳になると56歳、平均寿命の14.5歳あたりで74歳という計算になります。



7歳でシニアって、ちょっと早すぎませんか



ぼくも最初はそう思いました。でも健康診断の間隔を見直す合図だと考えると、ちょうどいい線引きなんですよね
健康診断の間隔を見直したり、フードを年齢に合わせたりするのがこのあたりから、と考えると腑に落ちる区切りだと思います。
ちなみに、我が家はまだ「年を取ったな」と感じたことが一度もありません。寝ている時間も、走り回るスピードも、迎えた頃とほとんど変わらないままです。
年齢が分からないまま迎えた猫でも、シニアの入り口に来ているかどうかは歯や体つきから見てもらえます。推定でも構わないので、愛猫はいまどのあたり、という目安を1つ持っておいてください。 それがあるだけで、健康診断の頻度もフードの選び方も決めやすくなります。
保護猫と長く暮らすためにできること|家の中だけで暮らす猫は長い
寿命の話でいちばん差が出るのが、家の外に出るかどうかです。ペットフード協会の調査では、家の中だけで暮らす猫と外に出る猫とで、平均寿命に2歳前後の開きが出ています。
保護猫は外にいた子や、外にいた親から生まれた子が多いので、ここは迎えたあとに決められる数少ない条件です。我が家のロトとトロは完全な室内飼いにしています。





うちのねこさん、外を見ながら鳴くことがあるんです



その様子を見ると迷いますよね。ただ数字で見るかぎり、家の中だけのほうがはっきり長いです
外に出さないと決めると、そのぶん家の中でやることが増えます。上下に動ける場所を作る、遊ぶ時間を決める、ごはんの量を管理する。このあたりは別の記事にまとめてあるので、必要なところだけ読んでみてください。








年齢が分かっていても分からなくても、やることはそんなに変わりません。 愛猫がいまどのあたりにいるかを決めて、それに合わせるだけです。
保護猫の年齢や寿命についてよくある質問
まとめ|年齢が分からなくても、数えることはできる
まとめ|年齢が分からなくても、数えることはできる
- 保護猫だから年齢が分からない、とは限らない。どこから来た猫かで分かり方が変わる
- 手がかりが何もないときは、歯を見るのがいちばんあてになる。目・毛づや・体つきも補助になる
- 正確なところは動物病院で診てもらうのが早い
- 猫の平均寿命は14.5歳。別の調査では15〜16歳台。猫全般の話は「15年前後」で足りる
- 人間換算は1歳で15歳、2歳で24歳、あとは1年ごとに4歳ずつ
- シニアの入り口は7〜8歳ごろ。人間でいえば44歳のあたり
- 外に出るかどうかで平均寿命に2歳前後の差が出る
年齢を数えるのは、残りが何年かを怖がるためではありません。いまこの子がどのあたりにいるかが決まると、ごはんも健康診断も迷わなくなるからです。我が家は生まれた日が分かっていたので、そこだけは最初から迷わずに済みました。分からないまま迎えた方も、動物病院で年齢の目安がわかります。



大丈夫、年齢が分からなくても、数えることはできますから



オレは何歳になってもごはんの時間だけは正確にわかるぞ



くうは、それだけは毎日ぴったりですよね



わたくしは、年齢よりも日向の位置を気にしています

















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