留守番させると犬が吠える。近所から苦情が来ないか、家を出るたびに心配になる。
そんな不安を抱えたまま、毎日出かけていませんか。
とくにアパートやマンションでは、吠え声は思っている以上に響きます。「うちだけかな」と悩みを抱え込んでしまう飼い主さんは本当に多いです。
でも、留守番の吠えは「性格だから仕方ない」とあきらめるものではありません。吠える原因は大きく3つしかなく、原因さえ分かれば打つ手はかなり絞れます。
すけ北海道でミニチュアダックスのくうと暮らす介です
くうは分離不安があって、帰宅したら部屋がうんちまみれ、なんてこともありました。そこから何をやってダメで、何で落ち着いたのかを正直に書きますね
この記事では、吠える原因の見分け方から、しつけ・環境づくり・グッズまでを順番に解説します。どれも特別な設備がいらない、続けられるものだけに絞りました。
留守番中に犬が静かに過ごせるようになると、外出のたびの緊張がなくなります。何より、犬自身が「ひとりの時間」を怖がらずに済むようになります。



毎回ドキドキしながら家を出るの、けっこうしんどいんですよね……
犬が留守番で吠える原因は3つ|まず「どれか」を見分ける
やみくもに叱るのは逆効果になることがあります。犬にとっては「なぜ怒られたのか」が分からず、不安だけが増えてしまうからです。
まず、うちの子がどのタイプかを見分けるところから始めます。
原因1|不安・寂しさ(分離不安タイプ)
犬はもともと群れで生活する動物です。飼い主と離れること自体が強いストレスになる子がいます。
このタイプは、吠えるだけでなく「粗相」「物を壊す」「よだれが大量に出る」といったサインが同時に出るのが特徴です。出かける準備を始めた時点でソワソワしはじめる子も多いです。
原因2|退屈・運動不足
エネルギーが有り余っていると、犬は暇つぶしとして吠えます。留守番前の散歩が短い日ほど吠える、というのが分かりやすいサインです。
このタイプは対策がシンプルで、留守番前にしっかり体と頭を使わせるだけで落ち着くことがよくあります。
原因3|外の刺激・警戒心
犬の聴覚と嗅覚は人間よりはるかに優れています。通行人の足音、車、宅配のインターホン、隣家の物音。ぼくたちが気づかないレベルの刺激にも反応します。
これは「番犬」としてはむしろ正常な行動です。だからこそ、しつけで直そうとするより、刺激そのものを減らす環境づくりの方が早く効きます。



ここが分かれ道です。不安タイプなら「しつけ」、退屈タイプなら「運動」、刺激タイプなら「環境」同じ吠えでも、効く対策がまったく違います
犬が留守番で吠えるタイミングの調べ方|留守中の様子を確認する方法
原因を見分けるには「いつ吠え始めるか」の観察が必要です。見るべきポイントは3つ。
- 出発してから何分で吠え始めるか
- 特定の音や時間帯に反応していないか
- 吠え続けているのか、断続的なのか
出発直後だけ吠えて数分で落ち着くなら不安タイプ、時間が経ってから吠え出すなら退屈タイプ、決まった時間帯だけなら外の刺激タイプの可能性が高いです。
家の中でできる簡易チェック
外出しなくても、次の方法である程度は分かります。
- 別の部屋に移動して、犬の視界から消えてみる
- 玄関の鍵を開け閉めして反応を見る
- 実際に外に出て、玄関の前で聞き耳を立てる
- 自分でインターホンを鳴らしてみる
地味ですが、これ自体が後で紹介する留守番トレーニングにもなります。
ペットカメラがあると原因の特定が一気に進む
正直なところ、ここがいちばん差がつきます。外出中の映像と音が残っていれば、「何時何分に、何の音で吠え始めたか」が一発で分かります。
ぼくが使っているのはFurboで、音声で確認できるので吠えの観察にはかなり役立っています。原因が絞れると、試す対策の数も減って、結果的に早く落ち着きます。


対策1|しつけは「短時間の留守番」から段階的に慣らす
原因が「不安」または「退屈」なら、しつけとトレーニングで改善を目指します。
1〜2分の外出から始めて、少しずつ延ばす
いきなり数時間の留守番をさせるのではなく、まずは家を出て1〜2分で戻る。これを繰り返します。
目的は「飼い主は必ず帰ってくる」と犬に学習させることです。この確信ができると、留守番中の不安はかなり下がります。
1〜2分が平気になったら5分、10分、30分と、犬が落ち着いていられた範囲で少しずつ延ばしていきます。焦って一気に飛ばすと、失敗した記憶の方が残ってしまうので逆効果です。
吠えている最中には帰らない
これが一番大事なルールです。
吠えているときにドアを開けると、犬は「吠えれば飼い主が戻ってくる」と学習します。吠えが収まってから帰ることで、「静かにしていれば帰ってくる」に置き換わります。
ずっと吠えていて帰れない場合は、一瞬でも鳴きやんだ瞬間に戻ってください。それを繰り返すうちに、静かでいられる間隔が少しずつ伸びていきます。
「出かける=いいことがある」に書き換える
出発の直前に、留守番のときだけ出す特別なおやつやおもちゃを渡します。
ポイントは「留守番のときだけ」にすること。普段から出していると特別感がなくなり、効果が落ちます。飼い主が出かける合図が、犬にとってうれしい合図に変わっていきます。
なお、出かける前と帰宅直後に犬を構いすぎるのも、不安タイプには逆効果になりやすいです。出入りをできるだけ「普通のこと」として扱ってください。
トレーニングを続けても手応えがない場合は、プロが体系立てた教材を一度見てみるのも手です。ぼくが参考にしたのは「いぬ大学」で、家庭でできる手順に落とし込まれているのが良かったです。
https://www.infotop.jp/click.php?aid=425946&iid=74029対策2|環境を整えて、吠えるきっかけそのものを減らす
外の刺激に反応して吠えるタイプには、環境づくりがいちばん早く効きます。しつけと違って、今日から結果が出ることもあります。
外が見えないようにする
カーテンを閉める。クレートやサークルに布をかける。それだけで、通行人や車といった「動くもの」への反応が減ります。
暗くすることで犬がリラックスしやすくなる効果もあります。ただし夏場は布で覆うと中が暑くなるので、エアコンとセットで使うことが前提です。
テレビや環境音を流しておく
外の物音をかき消す効果があります。音があることで「ひとりきりではない」という感覚を与えられる子もいます。
試して静かになったなら、それだけで十分な収穫です。合わない子もいるので、カメラで反応を見ながら判断してください。
留守番させる部屋を変える
道路に面した部屋より、人通りや車の音が届きにくい部屋の方が刺激は少なくなります。引っ越しは無理でも、部屋を変えるだけならすぐできます。



カーテンを閉めるだけでいいなら、今日からできそう
対策3|留守番がラクになるグッズ|くうに効いたのはこの順番
しつけと環境づくりに、道具を足していきます。全部そろえる必要はありません。効いた順に紹介します。
クレート|安心できる「巣穴」を作る
犬にとってのクレートは、閉じ込める箱ではなく「自分だけの狭くて安心できる場所」です。外の刺激を遮れて、粗相の防止にもなります。分離不安がある子には特に効きました。
いきなり閉じ込めると嫌な場所になってしまうので、最初は扉を開けたままごはんやおやつを中で食べさせて、「いい場所」だと覚えてもらうところから始めてください。
サークル・ケージ|クレートが苦手な子の選択肢
行動範囲を安全に区切るための道具です。自由に動き回れる状態は、不安な子にとってはむしろ落ち着かないことがあります。いたずらや誤飲の防止にもなります。
クレートを嫌がる子は、まずサークルから試すと導入しやすいです。
ペットカメラ|原因の特定と、飼い主の安心のために
外出先からスマホで様子を確認できます。吠え始めるタイミングの記録、声かけ、おやつを飛ばせるモデルもあります。
飼い主のにおいがついた布|今すぐ無料で試せる
着古したTシャツやブランケットを寝床に入れておくだけです。買い物ゼロで試せるので、まずこれをやってみてください。効果があるなら、それだけで解決する子もいます。
留守番専用の特別なおもちゃ
噛む行動そのものがストレス解消になります。中におやつを詰められるタイプなら、夢中になっている間に飼い主の外出をやり過ごせます。




分離不安症のサインと対策|当てはまるなら進め方が変わる
留守番の吠えの中でも、分離不安症は少し特別なケースです。退屈や警戒心とは違い、飼い主と離れること自体が強いストレスになっている状態だからです。
分離不安症のチェックリスト
次のうち複数当てはまるなら、分離不安の可能性があります。
- 出かける準備を始めた時点で鳴く、後追いが止まらない
- 留守番中に過剰に吠え続ける
- 普段はできているのに、留守番中だけ粗相する
- 家具やドアを壊す
- よだれを大量に垂らす、震える、パニック状態になる
- 帰宅時に異常に興奮する
- 留守番のあとに嘔吐や下痢をする
くうの場合|うんちまみれの部屋から、クレートで落ち着くまで
くうは分離不安がありました。留守番トレーニングを何度試しても、なかなか改善しませんでした。
最初は部屋の中を自由にさせて留守番させていました。ところが帰宅すると、部屋中が粗相でうんちまみれ。片づけながら本気で落ち込んだことを覚えています。【★要確認:当時の外出時間の目安(例:買い物30分程度でもこうなった、など)を入れると具体性が上がります】
段階的なトレーニングも試しました。1〜2分から始めて少しずつ延ばす、あの方法です。ただ、くうの場合はそれだけでは足りませんでした。
最終的に効いたのがクレートです。
犬は本能的に、狭く囲まれた場所では排泄をしにくい性質があります。まずこれで粗相が止まりました。そして何より、「安心できる自分の場所」ができたことで、くう自身が落ち着けるようになったのが大きかったです。
導入は段階を踏みました。扉を開けたままごはんを中で食べさせる、おやつを入れて自分から入る習慣をつける、慣れたら扉を閉めて短時間から。【★要確認:実際にどのくらいの期間で慣れたか(例:2週間ほど)を入れられると説得力が上がります】



最初はせまくてイヤだったけど、今はここがオレの寝床
軽度なら段階的トレーニングで改善できる
サインが1〜2個で、短時間なら留守番できているなら軽度です。ここまで紹介した段階的トレーニングと環境づくりで改善が見込めます。
出かける前後に犬を構いすぎないこと、吠えている最中には帰らないこと。この2つを徹底するだけでも変わります。
重度なら早めに専門家へ相談する
短時間でも吠え続ける、家具を壊す、体調を崩す。こうした行動が出ている場合は、自力での改善が難しい重度の分離不安症かもしれません。
獣医師、ドッグトレーナー、獣医行動診療科の専門医に早めに相談してください。症状によっては、サプリメントや薬を併用しながら行動療法を進めるケースもあります。
飼い主が抱え込みすぎないことも、犬の心の健康を守るうえで大切です。


留守番の吠えが近所トラブルになる前にできること
犬の吠え声は、飼い主が思っているより遠くまで届きます。集合住宅なら壁や床を伝わって隣室や上下階に、一戸建てでも窓越しにしっかり聞こえています。
厄介なのは、飼い主が留守の間は自分で確認できないことです。「少しの間だけだから」と思っていても、近所の人には毎日・何時間も聞こえていた、というケースは珍しくありません。
だからこそ、苦情が来る前に動くことに意味があります。
- ペットカメラで実際の吠えの量と時間を把握する
- 原因に合った対策を1つずつ試す
- 改善に取り組んでいることを、近所の人にひと言伝えておく
最後のひと言があるだけで、相手の受け取り方はかなり変わります。「うるさい犬を放置している家」と「なんとかしようとしている家」では、印象がまったく違うからです。



苦情が来てから動くと、どうしても関係がこじれます。先に伝えておくだけで、だいぶ空気が変わりますよ
犬の留守番の吠えに関するよくある質問
まとめ|犬が留守番で吠える原因が分かれば、対策は絞れる
留守番の吠えは、性格だからと片づけるものではありません。原因に合った手を打てば、改善するケースはとても多いです。
進め方はこの順番です。
- カメラや簡易チェックで、吠える原因を見分ける
- 不安・退屈タイプは段階的なトレーニングを続ける
- 外の刺激タイプは環境(視界・音・部屋)を変える
- クレートやにおいのついた布で、安心できる場所を作る
- それでも改善しなければ、獣医師やトレーナーに相談する
全部を一度にやる必要はありません。1つ試して、カメラで反応を見て、次に進む。それで十分です。
犬が静かに留守番できるようになると、外出のたびの緊張が消えます。そして犬自身が、ひとりの時間を怖がらずに過ごせるようになります。



大丈夫、うちのくうも粗相まみれからここまで来ましたから





留守番はキライだけど、帰ってきたときのニオイは好き



犬は大変ですね。わたしは寝ているだけで一日が終わります



留守番のあいだは、わたくしが家の警備を担当しております










